どのような運動がおすすめなのか

高齢者にとって運動は、健康に長寿を迎えるために、大変重要です。加齢により、体力、筋力は減少し、歩行速度が遅くなり、疲れやすくなり、体重も減ってしまうと、フレイルという症状を引き起こしてしまう場合があります。放置すると、介護を受けなければ生活していけない状態になってしまいます。これを避けるための予防策として、適度な運動はぜひ習慣づける必要があります。

具体的には、高齢者向けの運動として、ウォーキング、散歩などを15分~20分/1日、健康体操やストレッチを10分/1日、体や下肢の筋トレを2~3回/1週間することが望ましいです。これは、高齢者の平均的な運動量となるので、自分の体力や、その日の健康状態に合わせて臨機応変に量を調節しながら行うことが大切です。また、心肺機能を維持し、高めるため、更に筋力アップや持久力をつけるため、水中での運動やスイミングも効果的です。水の浮力を利用することで、足や膝、腰への負担を軽減しながら運動することができるので、安心して取り組めます。

実際に自治体での取り組みとして、高齢者を対象としたフレイル予防のための健康運動やストレッチ体操、音楽を流しながら、リズムに合わせて行う体操などは、大変人気があり、参加した高齢者たちからは、好評を得ています。運動することで、心地よい汗を流し、適度な疲労感を感じることで、ストレスも和らぎます。また、参加した人同士でのコミュニケーションも魅力のひとつとなっています。効果的な運動のほか、高齢者の運動の必要性を記載したサイト<http://exercise-for-elderly.com>もあったので併せて読んでおくと良いでしょう。